o-mochizuki です。
最近よく耳にするようになった「天気痛」ってご存知ですか?
天気が崩れると体調を壊す、「気象病」とも呼ばれる天気による不調のことです。
天気による不調=天気痛とは?
「雨が降ると頭が痛くなる」「台風の前はだるい」などなど天気のせいで体に不調をきたす人は推計1000万人以上と言われています。
長年、天気と体調不良の関係を研究されている佐藤 純先生が気象の変化によって起こる頭痛・関節痛・倦怠感などの症状を総称して「天気痛」と名付けられたそうです。
「天気痛」は病名ではなく、症状の総称なんですね。病名で言ったら「片頭痛」や「変形性膝関節症」とかになるそうです。
天気による不調=天気痛:症状チェックリスト
自分の不調が天気によるもの=天気痛なのかを簡単に診断する佐藤先生作成のチェックリストがこちらです。
10個中何個当てはまるか、確認してみてください。
6個以上当てはまったという人は「天気による不調」の可能性があります。
ただし、あくまでも目安であって、自己診断ではなく、医療機関を受診しましょう。(別の病気が隠れている場合もあります。)
天気による不調=天気痛:メカニズム
天気による不調の原因・引き金になっているのが、「気圧の変化」です。
天気が崩れる時・・・気圧は低下します。この時、内耳が気圧の変化を感じ取り、その奥にある前庭神経が興奮します。すると、すぐそばにある三叉神経(さんさしんけい)が刺激されて神経伝達物質を放出。その結果、脳の血管が拡張するとともに、炎症物質も放出されて、頭痛になるのです。
また、内耳が気圧の変化を感じ取ることで自律神経が乱れると、肩こりや慢性痛の悪化、倦怠感などにつながる場合もあるそうです。
何だか難しい言葉ばっかりでよくわからないけど、内耳が気圧の変化を感じ取ることがきっかけになっているみたいだね。
台風が近づく2~3日前の晴れた日でも、気圧のわずかな変化がさざ波のように押し寄せる「微気圧変動」が起きていて、不調の原因になっていることが解明されたんです。
天気による不調=天気痛:対処法 1 天気痛予報
天気痛の主な症状である頭痛やめまい・倦怠感には、「頭痛薬」や「抗めまい薬」が処方されますが、薬を飲むタイミングが重要になってきます。
そこで利用したいのが、「気圧の変化がわかるアプリ」や「痛み日記」です。
気圧の変化と体調の変化を見比べて、薬を飲むタイミングを判断したり、予定を立てるのに活用できます。
他にもいくつかのアプリがあるよ。6日先まで気圧の変化がわかるから、この日までに病院に行こうとか予定を立てやすいんだ。
天気による不調=天気痛:対処法 2 自律神経を整える
規則正しい生活と適度な運動で自律神経の乱れを整えるちょっとした心がけも大切ですね。
天気による不調=天気痛:対処法 3 クルクル耳マッサージ
内耳の奥や周りのリンパの流れを良くして、内耳の気圧センサーや自律神経を整えるために、耳のマッサージがおすすめです。
まとめ
3・4月は季節の変わり目で寒暖の差が激しく、気圧の変化も大きいので、体調を崩す人が多い時期です。
また、自分が大丈夫でも、周りに天気が原因で体調を崩している人がいる場合は、正しく理解して対応してあげてください。
「天気痛」というものがよくわからなかった数年前は、雨の日に体調が悪くなるのはまだしも、天気がいい日に不調になると「気のせいだ」「仮病だ」と言われる事も多かったと聞きます。
頭痛や体の不調だけでなく、周囲の人の心無い言葉にも苦しんでいたそうです。
天気が崩れる2~3日前から気圧の変化を感じ取って、体調を崩してしまう人がいることをきちんと理解しましょう。
佐藤先生と気象情報会社・製薬会社の長年の研究によって、「天気痛」のメカニズムが解明され、「天気痛予報」のアプリなどもできて、対処もしやすくなりました。
これから梅雨や台風の時期も近づいてきますが、耳マッサージで内耳の気圧センサーと自律神経を整えて、体調不良に備えたいと思います。
以上、o-mochizuki でした。
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